NLPはNeuro Linguistic Programming の略称です。日本語に訳すと「神経言語プログラミング」といいます。
1970年代、カリフォルニア州立大学サンタクルーズ校で、言語学の教授だったジョン・グリンダーと学生のリチャード・バンドラーによって開発が始められた心理学です。
当初は、心理療法として欧米を中心に広まったNLP。現在では、心理療法のみならずコーチングとして、ビジネス、スポーツ、パフォーマンスあらゆるシーンで広がりをみせています。
~はじまり~3人の天才と名高いセラピストの研究
リチャード・バンドラーは当時、心理学者グレゴリー・ベイトソンの学生でゲシュタルト療法を熱心に学んでいました。この療法を明確に説明するために言語分析を行うジョン・グリンダーと研究をスタートさせたのです。その他にも、最も優秀とされるセラピストの研究も進めました。
ゲシュタルト療法のフレデリック・パールズ
家族療法のバージニア・サティア
催眠療法のミルトン・エリクソン
劇的に成果を引き出す異なった卓越した3人のセラピストを研究し、彼らは「魔術の構造」という本を1975年に書き下ろし出版しました。これがNLPの始まりです。
「魔術の構造」では、話術をシステマチックにツールとして紹介しています。偉大なパフォーマンスレベルの3人ですがその内容は、これを習得して実行達成できるのは誰でも可能だというものです。
卓越性の研究
その後も、卓越した成果をあげている人たちの研究を進めました。3人の心理療法家の後には、IBMの優秀なセールスマン、他にも一流のコミュニケーター、プレゼンテーターも詳細に観察し研究しました。
NLPの前提
NLPの前提として、ある一つの考えがあります。
それは、私たち人間の持つ能力は不変ではなく、学ぶことによって身につけることができるということです。誰もが問題解決の鍵をみつけ、感じ方、考え方、そして行動を変えることによって、人生の流れや周囲との関係を改善できると考えます。
優れた成果
開発以来、世界中の研究者がNLPを研究して続けてきました。
そして、これまでにもNLPは各分野において優れた結果を残しています。
セラピー・教育・ビジネス・政治の世界などにおいて、強力で即効性があるツールとして活用されています。
例えば、アメリカの元大統領ビル・クリントン氏もNLPを学び活用した一人として有名です。演説などに活用することで、聴衆を魅了し、高い支持を得ていました。
その他、NLPを受講された世界の著名な方々
- オバマ大統領
- マザーテレサ
- ビル・ゲイツ
- タイガーウッズ
- 73代英国トニー・ブレア首相
- テニスプレーヤーのアンドレ・アガシ選手
- 世界的リーダーネルソン・マンデラ
- ハリー・ポッター著者、J・K・ローリング
- その他世界的に活躍するTVレポーター、シェフ、スポーツ選手などなど
ビジネスにおいては、マーケティング手法や営業成績を上げるセールス法に活用され、スポーツの世界では多くの金メダリストがイメージトレーニングに活用しています。
そして、セラピー、カウンセリング、最近ではヨガ、瞑想など数多くの分野で活用されています。
トラウマやある種の恐怖症の克服、人間関係や心身の悩み、悪い習慣を減らし良い習慣を増やすための方法など私達に手助けとなる効果が認められています。
NLPをご自分の人生に取り入れれば今まで嫌だったことが些細な問題に思えたり、そもそもトラブルが減りより豊かな人生へと導いてくれるでしょう。
◎NLPは、自分が望むことを可能にするツール
私たち人間は、もともと自分の意識や気づきを拡大する能力とその可能性を持っています。
NLPはその能力を伸ばしてくれるツールです。
NLPは、あなたの本来望んでいるゴールをはっきりさせるために必要な質問法、新しい道筋を創造するプロセスを提供して、あなたのゴールを明確なものに近づけていくことでしょう。
◎NLPは、制限された自己を開放させるパワー
私たち人間は、自分のもっと広大な夢までも実現させる潜在的なパワーを持っています。
パワーという言葉は元々 「行動するための能力」 を意味しますが、NLPでは、その潜在しているパワーの源を覚醒させ、顕在化したパワーへと変容させてくれます。
◎NLPは、卓越したコミュニケーション法
コミュニケーションは自分の可能性とパワーを発見するために欠かせないステップです。
NLPによって、あなたが、自分自身とのコミュニケーション法を正しく修得したならば、あなたが本当に求めているあなたの夢を、より明確なものとして描けるようになるでしょう。
さらに、それらを現実なものとして実現するため、次のコミュニケーションの方法へと発展させることができるようになります。
人が五感を通して、どのように情報を得て、言語・非言語を通して情報にどのように意味づけし、反応かるかをモデル化した理論。
このモデルを応用することで、人の目的に沿った効果的な反応を生み出すことが可能なスキルを数多くもっているNLP。
その即効性と効果の大きさから、以下のように呼ばれています。
- 人生を自由自在に作るスキル
- 脳の取り扱い説明書
- 優秀さの科学
- 目標達成の最新科学
地図は領土ではない。
地図は領土ではない。人は現実そのものではなく、取り入れた情報と意味に従って行動している。
自分が思い描くモノ(地図)と現実の世界(領土)は違うし、さらに他人が思い描く地図と自分の地図は違います。
同じ世界(領土)を見ても、日本のように周りが海で囲まれているから世界は海に覆われているという地図を頭に描いて閉まっている人と、周りは国だらけで海なんて見たこともないという方が頭に思い描く地図は異なるでしょう。そのため、実際に世界(領土)の話をするとこんな会話になるかもしれません。
自分:「この地球は青々として海が多く、泳ぐと気持ち良いですよね。」
他人:「何言っているんですか?世界は陸続きで互いの国がひしめき合って自分のことを主張しないと生き残れないのがこの世界ですよね?海なんて私の祖父も祖母も生まれてから一度も見たことがないと言っています。」
- 周りの環境や自分たちの行動に対して、人間が識別できることは全て、五感を通して、有効に表すことができる
- 現実の体験の内容を変えるより、現実を体験するプロセスを変化させる能力の方が価値があることが多い
- 人が変化を起こすためのリソースは、既にその人の中にある
- 人の肯定的な価値は一定である。その一方でその人の内側ともしくは外側の反応が価値があり、適切かどうかが問われる
- コミュニケーションの意味は受け取る反応にある
生物と生物間の関係性はシステムとして働く
- 人の内部及び外界、他人との間のプロセスはシステマチックである人と身体はひとつのシステムである
- すべての行動には、それを引き起こさせる肯定的な意図がある。また、全ての行動にはその価値を生かせる状況がある
- フィードバックと失敗。与えられた仕事や状況に対して、それが望んだ結末であってもなくても、あらゆる結果と行動は成功である
NLPコミュニケーション・モデル
人は、感覚器官を通して情報を得ています。情報は様々な形で省略されたり、一般化されたり、歪曲されることにより、意味づけされます。私たちは、その意味に反応して感情を持ったり、言葉を発したり、行動を起こしたりしています。
出来事に意味をつけているのが私たち自身であるとすれば、それを変化させることもできます。